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dogdeco diary 愛犬と暮らす、すべての人へ

中身と本質。

2021/05/28

雨の日が多くなってきました。四季があるのは風情があっていいけれど、雨の日の散歩には辟易。もうね、運動不足にだけはさせないようレインコートを着せるというより、バサっとかぶせて泥跳ねも何もかも諦めてしっかり歩かせます。楽しむしかないのです。雨を。梅雨を。でもまた雨か、と正直がっくりはします。フード付き、脚付きの重装備のレインコートも持っているけれど、簡易的な方が着せやすい脱がせやすい(どうせ風呂場へ直行なのです)ものを最近では重宝しています。当の犬2匹は濡れても平気で散歩しています。めげるは飼い主ばかり。

 

犬を飼って最初の数年、本当にダメな飼い方をしていたと今になって思います。かわいくてかわいくて仕方なくて、それなりにしつけもして、良いフードを与えていたつもりです。でもおそらくかわいいペットにしか過ぎず、いわゆる全てを許していました。2匹に対しても、自分に対しても。抱きしめたいときに抱きしめ、喜ぶおやつを与えて、腕の中にいる2匹の一年後、二年後、三年後ましてや十年後など考えていませんでした。どんな形で見送ってやることが最善かなどにすらも考えが及ばなかった。もっと言えば、私が先にいなくなったときのことや、2匹が重篤な病にかかるとすら思っていませんでした。犬と共に生活をするということの本質がわかっていなかったのがすべてです。何が起こるかわからないこの社会情勢や災害がある中で、犬を飼うということ。

親の背中が会うたびに小さく、骨張っていくのを感じるように、犬も歳を重ねると寝る時間が増えてふと魂の灯火を感じることが増えてきました。7歳で緑内障を発症してから祈るような気持ちで視力を繋いで、健康を祈っていきました。でもどんなに願っても祈っても、なるようにしかならないことはあるということ。ならば、飼い主として日々最低限のことをやるしかない。筋力の維持、良い食事、身体のケア、健康状態の把握。基礎さえ作っておけば視力が失われても、取り立ててなにも変わらなかったのも事実です。

2匹の要求を犬主導で許してしまうことや、かわいいだけで飼うことはやめようと思ったときから毎日丁寧に接することをはじめました。首輪とショートリードで散歩をする。引っ張らせない。私より前を歩かせない。興奮させない。どれだけかわいくても、犬だから100%はないということを肝に銘じるようにしました。そして異常をいち早く気がつけるように、緊張感を持って散歩をする。引っ張るのであれば、距離を歩くのではなく、アイコンタクトをしっかりとりながら一歩を大切に50m、100mをみっちり歩けばいいじゃないか。疲れさせようとするから、こっちの都合で散歩時間を決めるから悪いんだなと。どんなに短い距離でもじっくりとこちらが真剣に楽しく散歩をすれば犬も疲れる。犬に散歩に連れて行ってもらうのではなく、私が2匹を散歩に連れていく。今でもこれを念頭において散歩しています。

毎日真剣に犬と接し、散歩をする。犬の一生は短いだけに本当にもったいないことをしてしまった数年間はあるけれど、気が付けてよかった。きっと納得いく形で2匹を見送る準備を整えていけていると思います。少しでも長く生きておくれ。それだけ。

雨後の筍のごとく、今年の紫陽花は成長が早い気がします。仔犬も同じですよね。毎週抱っこ散歩でお店に寄ってくれるパピーも会うたびにグングンと大きくなっていきます。どうぞ、私のような最初の数年間は過ごさずにいてほしい。そんな思いを込めてお店に立つことにしています。

パーティアニマルですが、コロナの影響による世界的物流の遅れにより一時的に欠品しております。次回の入荷までぜひオープンファームを試していただきたいです。こだわり抜かれた食材を各地から集めて作られたフードです。どこの誰によって作られたものであるか。この不透明な時代に、これほどまでクリアに作られたドッグフードは他にはないです。犬と真剣に向き合うことでこんなにも素晴らしいフードが作り出せる。それを感じることのできるドッグフードです。作り手の想いが込められたフードは全ての愛犬を幸せにすると思います。